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親バカでいい 第9話

10、「親子間での思いやりのキャッチボール」 ある日の夕方、大手ファストフードでハンバーガーを食べているとき、隣に座った母親と娘。娘さんは、小学校1年生くらいでしょうか。隣にいますから、二人の会話が聞こえてきます。 「○○ちゃん、そんなにポテトを食べちゃったから、もう夜ご飯は食べれないね」 母親の問いかけに娘は、 「ううん。あとでまたお腹がすいちゃうと思うよ」 「そっかあ。だったら、夜ご飯は何にしようか?ママも今日は仕事で疲れちゃったし…」 夜の献立にちょっと頭を抱えた感じの母親。すると娘が、 「昨日の残りのカレーライスで良いよ」 と。 「ママのカレー、美味しいし」 そのときのこの子が母親に向けた笑顔が何とも素敵で今も忘れられません。母子家庭なのかもしれません。たぶんそうなんだろうなあ。僕自身、父親を7歳の時に無くし、母子家庭で育ちました。そして僕自身、離婚したことで、母子家庭を作ってもしまったのでした。だから、母子家庭の親子を見ると猛烈に応援したくなってしまうのと同時にどうしようもない切ない気持ちにも襲われてしまうのです。僕の師であるエルヴィス・プレスリーが「世界じゅうの人、みんながお金持ちになれれば良いのに」と。彼は自分がお金持ちになってからはあらゆる財団に寄付をしまくっていました。話が逸れてしまいましたが、この女の子が疲れて、されど自分が食べたいポテトを買ってくれて、しかも夜ご飯の献立まで自分のために考えてくれる母親のことを思いやっているのがその「ママのカレーは美味しいから」と言った笑顔に溢れていたのでした。 子どもって凄いなあ。だって、親を思いやっているんですもの。親の状況を瞬時に判断してあんな笑顔を向けられるんだもの。などと僕は感心しきりでした。 子どもの思いやりの気持ちを育むには、まずは親が子を思いやることが一番です。親子間でのキャッチボールをたくさんしたいものですね。


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